愛犬ルルとの再会
私が高校生の時に飼っていたスタンダードプードルのルル。
彼は残念ながらなかなか交配できない犬種のためか、身内で交配して生まれた犬だった。
その為、1歳半の時に水頭症による癲癇になり、その当時通っていた動物病院で違った薬剤を投与され、両足はむくみがひどく、ボールのように腫れた手をしていたのにもかかわらず、治療法はなしと診断され、点滴ごと返された。
その当時は何も他に方法がなかったので、ひたすら新しい動物病院を探すしかなかった。
運よく、新しい動物病院の獣医師の方々の素早い対応のお陰で、2~3年の間、入退院を繰り返し生死をさ迷いながらも生き続けた。
しかし、そんなルルの命は長く続かなかった。私が、大学で家を離れている間に心臓が耐え切れなかったのか突然、虹の橋を渡ってしまった。
ルルの死を境に私とルルの間でとても奇妙な現象が起こるようになった。
それは、ルルが亡くなった数か月後から頻繁に家の中を歩く姿をよく見るようになった。
その後、大学の交換プログラムでイギリスを訪れていた時のこと、また、信じられないことが起こった。
それは10年以上たった今でも忘れられない出来事だ。
私が友達と大学と大学の間にある市民に解放された公園を歩いていた時のこと、遠くの方から以前自分が飼っていたルルと同じ白いスタンダードプードルが私を目がけて走ってきたのである。近くには飼い主も見当たらず、ルルが私によくしていた仕草だけをし、その後、走り去って行った。
慌てて家に電話を掛けると、なんとその日はルルが亡くなってから49日目のことだった。
それを聞いた瞬間、鳥肌がたって泣き崩れてしまった。
ルルは同じ犬種の身体を借りて、私に会いに来てくれたのだ。
この出来事を境に私と動物との不思議な出来事が始まっていくのである。
2年程前より以前飼っていたスタンプールルとコミュニケーションを取ると生まれ変わりを希望しており、もし、また生まれ変わるなら黒のスタンダードプードルで同じ家族のところに生まれ変わりたいと要望を出していた。
そうなったらいいな~と軽い気持ちで考えていた。
なぜならルルは1歳半の時にてんかんと水頭症との合併症を発症し、入退院を繰り返し、犬生の半分を病院で過ごし4歳までしか生きられなかった。
なので、自分が急に死んだことが受け入れられなく亡くなってから4~5年もの間、この世をさ迷っていた。
何度も馬頭観音様へ行きどころへ行くようにお参りに行っても家族のもとでとどまりたいという思いが強くなかなか行ってくれなかった。しかし、行きどころへ行ったのはつい最近の事だった。
そんなある日、ペットショップで私が前からルルが生まれ変わるならスタンダードプードルと言っていたのと同じ黒のスタンダードプードルと出会う。
そのプードルを抱いた瞬間、言葉では説明できないほど以前から知っていたような、とってもなつかしく、ずーっと家にいたような感覚に襲われる。
それは、間違いなくルルだった。
ルルはみんな家族がいるタイミングを選び、再び姿を変えてでもまた、家族に会いたい理由があった。
亡くなって10年目にしてようやくまた家族のもとに帰ってきたルル。
今世は黒のスタンダードプードル、名前はグレースとして家族に再び加わった。
グレースには紫色の大きな大きなオーブが付いており、見守ってくれている存在たちがいることも今まで飼っていた動物たちにはなかった初の体験だった。
ハイジの恩師でもあり、英国王室から招待を受けたアメリア・キンケイドのワークショップを受けた時、白い伝承鳩に願いを込めてカリフォルニア州テメキュラの気球の上で放すという卒業セレモニーがあった。
その前日に、アメリアの部屋に行くと白い鳩たちが4羽いた。その時、確かにその中の1羽が気になってしょうがなかった。だが、その時は何も気付かなかった。
次の朝、気球に乗ってクラスメイト1人につき1羽を渡された。みんなの鳩は飛びだって行ったのに私に当たった鳩はいくら飛びだたせようとしても飛ぶ気配なく、私の手にしっかりととまってびくともしない。
クラスメイトが どんなに突ついても、飛んでいかないのでアメリアが何かメッセージがあるかもしれないから話してみなさいと教えてくれた。
まず、鳩の名前を聞いてみると名前はピッピ。この鳥は以前、私が飼っていた文鳥だということが分かった。その名はまさしくピッピ!だったのだ。また、心の底からのつながりを感じた。涙があふれ出すほどとても感動した。伝承鳩になって、とてもいいタイミングで私に会いに来てくれたのだ。
私に「こんなに人に愛されたことは今までなかった。ありがとう」とメッセージを残し、私はこの先も幸せな一生が送れるように、無事に家にたどり着けるようにと願いを込めて、大空へ飛び立たせた。ピッピはこれからも私が鳥を飼って、未だに人間の愛を知らない鳥たちに愛情を注ぐことを心の底から願っていたのだ。
動物たちは虹の橋を渡った後でさえ飼い主にまた、身体を変えてでも会いたい理由がある。それは、愛してもらったことへの感謝と飼い主に再び会いたいという小さな願いからだ。
2008年に文鳥のピッピが亡くなって以来、とても鳥が恋しくなり、去年から毎日ペットストアーに通って鳥を探していた。去年の12月、10羽ほどいたセキセインコのヒナの中からオスを探すのはとても苦労だった。なぜなら、ヒナの場合ろう膜の色はまだわからないからだ。けれど、どの子がオスか聞いてみると2羽が私の前に寄ってきた。私はそのうちの1羽を選んだ。縁があって家に来たのはセキセインコ レインボーのルイズ。
その後、私が新たに鳥を飼うなど夢にも思ってない出来事が起こった。それは私がアニマルコミュニケーションのワークショップを受けに行ったとき、友達にルイズと話してもらった。友達はルイズに聞いてみた、友達が欲しいならどんな友達?ルイズは赤とピンク色の鳥と答えた。ちょうどその頃日本では、家族がペットショップで秋草インコのピンクローズを見つけ、その鳥のことが忘れられなくて、毎日通っていた。電話をしてみると家族はびっくりして、急遽、秋草インコを飼うことになった。
この2羽はある目的があって、うちにやって来たのだ。それは私に動物たちのためにヒーリングをしながらコミュニケーションを続けていくこと。それと家族に幸せ、喜び、光をもたらす為に天からの使いとしてやってきたのである。それにしてもこの2羽はそれぞれ神様に与えられた素敵な色を身にまとい使命をもって家にやって来たこと私はすごく光栄に思う。小さな命だけれど、動物たちは必ず目的をもって飼い主のもとにやってくる。それがどんなに短期間であっても、彼らから学ぶことは多い。